米国インデックス投資の今後は?
どうもヨスケです。
シリーズ「米国インデックス投資はこれからもアリ? 未来予想図。」最終回です。前回までを振り返りますと、以下のような内容でした。
第2回:米国が経済大国として君臨し、経済規模(=GDP)も成長を続けている
第3回:米国経済成長の要因はGAFAMを筆頭とする情報技術革新である
番外編:インデックスファンドとは?投資の基礎知識
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最終回の今回は、前回まででアメリカ経済が成長してきた前提がこれからの10年先までどうなるのかを予測した上で、米国インデックス投資を続けるべきなのかどうか、ヨスケの結論を出したいと思います。
■ご注意ください。
①今回は未来予測といった難しい内容ですので、ヨスケは経済関連の書籍やシンクタンクの記事などを調べた上で、それぞれの予測の最大公約数は何か?を整理しました。ヨスケの理解不足などで情報に誤りがある場合は申し訳ありません。
②本記事に特定の金融商品について購入を促す目的はありません。
あくまでヨスケが書籍や統計データから得た情報をもとに考えを整理したものになります。
投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。
結論: 米国インデックス投資は続けるべき!
・GDPの推移予測から
・人口推移予測から
・情報技術の進歩予測
・リスクについて
アメリカ合衆国のGDP予測
第2回にて、その国の経済成長はGDPの上昇で表されることが多いとお話ししました。アメリカのGDPは今後成長するのでしょうか?
表1. 主要な国の名目GDPの推移予測
単位:[10億米ドル] | 2020年 | 2030年予測 | 2050年予測 |
中国 | 14723 | 26499 | 49853 |
アメリカ | 20932 | 23475 | 34102 |
インド | 2708 | 7841 | 28021 |
日本 | 5048 | 5468 | 6779 |
[出典:2020年名目GDP(資料:GLOBAL NOTE 出典:IMF)]
[出典:2030年/2050年名目GDP予測 「2030年の世界地図帳」落合陽一 著]
結果:アメリカも2030年、2050年にかけてGDPの成長が続く予測でした。
アメリカ合衆国の人口は増加する?
人口についてはどうでしょうか?
「人口が増加する」=「働く人が増える」⇒GDPの拡大・経済の拡大につながるため、人口の推移予測を調査しました。
表2. 主要な国の人口推移予測
単位:[千人] | 2020年 | 2030年予測 | 2050年予測 |
中国 | 1402112 | 1464340 | 1402405 |
アメリカ | 329484 | 349642 | 379419 |
インド | 1380004 | 1503642 | 1639176 |
日本 | 125836 | 120758 | 105804 |
[出典:2020年名目GDP(資料:GLOBAL NOTE 出典:IMF)]
[出典:2030年/2050年名目GDP予測 「2030年の世界地図帳」落合陽一 著]
結果:アメリカはまだまだ人口増加が継続する予測でした。
情報技術革新は続くのか?
アメリカを代表とする情報技術分野の大企業GAFAMの成長が予想できれば良いですが、情報技術革新は今後も続くでしょうか?
シンギュラリティ:技術的特異点
「シンギュラリティ」という言葉があります。
「技術的特異点」と訳されますが、これはAI研究の権威レイ・カーツワイルが提唱している言葉で、2045年頃に「$1,000で手に入るコンピュータの性能が全人類の脳の計算性能を上回る」と予測しています。
[出典:ウィキペディア「シンギュラリティ」]
すくなくとも家庭用コンピュータが全人類よりも早い速度で計算ができるわけで、
それだけでもとてつもないことのように感じますが、今後10~20年間は情報技術分野のテクノロジーの発展が続きそうですね。
まとめ
調査した結果をまとめると
②アメリカの人口増加は継続する予測である
③アメリカ経済を支える情報技術分野の技術発展も継続しそう
米国インデックス投資のリスクについて
良いことばかりを言っても仕方がありませんので、米国インデックス投資をするリスクとリスクに対する考えも整理しておきます。
リスク1:中国/インドの台頭
GDPと人口の予測を見ると、GDPは中国、人口はインドがと、どちらもアメリカよりも上昇率が高い=成長速度が速いです。
米国への投資一本に絞っているとこれらの国の経済成長に対して取りこぼしてしまうのではと思いがちですが、そうとも限らないのではとヨスケは考えています。
なぜなら、米国インデックス投資をすると、世界的企業であるアップル社などの株式に投資することになりますし、それらのグローバル企業は世界各国で売り上げを上げています。実際、アップル社の2020年の中国での売上高は、総売り上げの約3割を占めます。
つまり、米国インデックス投資をしていれば、世界各国の経済成長分を取り込めると考えられるからです。
リスク2:株式の変動リスク
株式投資ですので、短期で見れば大きな騰落があり得ます。
実際に2020年2月~3月のコロナショックでは、S&P500指数が約30%の大暴落を起こしました。このような出来事が起こりえるのが株式投資です。
今年になって証券口座を開設して、投資をはじめたばかりのヨスケはまだ大暴落を経験していません。
大暴落が起こった時に、冷静でいられるか。。
そのあたりのリスク許容をよく考えて投資先を決めていくことが大事なのかと思います。
さいごに
長らくかかりました、シリーズ「米国インデックス投資はこれからもアリ? 未来予想図。」ですが、今回で最終回となります。
構想から、オチがちゃんとつくのか不安でしたが、調べるにつれて米国インデックス投資が人気である理由についての理解が深まった気がします。
ただし、未来の予測はできても正解はだれにもわかりませんので、最後は自己責任による判断が必要であるのに変わりありません。
その判断を間違えないためにも、今後もしっかり投資とお金について学んでいきたいと思います。
以上、参考になればうれしいです。