テーパリングって何? 「今さら聞けない金融用語(投資初心者向け)」

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どうもヨスケです

最近の米国株式市場が絶好調な状況で、「バブル状態」ではないか?株価の暴落が近いのではないか?といった内容がよく書かれています。

さらに、暴落のトリガーは「テーパリング」であるという記事もたくさん目にするようになりました。

ぶっちゃけ、ヨスケは「テーパリング」を知りませんでした。投資初心者にとって、金融関連記事は難しい用語が多く、理解できないことがたまにあります。

今回は「テーパリング」について調べましたので、初めて聞く方は理解しておくと、今後の金融関連の記事が読みやすくなるかと思います。

■ご注意ください。
本記事に特定の金融商品について購入を促す目的はありません。
あくまでヨスケが書籍や統計データから得た情報をもとに考えを整理したものになります。
投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。

 

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中央銀行が行う金融政策

「テーパリング」はその国の中央銀行が行う金融政策の一種です。金融引き締め、量的緩和などの言葉を聞いたことがあると思いますが、これらについて知るとよりテーパリングがイメージしやすくなるでしょう。

 

金融引き締め

「金融引き締め」とは、物価の急騰や景気の過熱を抑制するために実施する金融政策です。

することは、市場の通貨供給量を減らし、まさに経済活動を引き締める(抑える)ことです。

これまでの経験上、景気が過熱した際には金利を引き上げたり、中央銀行が保有する国債などを売却したりします。

 

量的緩和

「量的緩和」は、「金融引き締め」の反対で、保有する国債を買い入れ市場の通貨供給量を増やすことで、金利を下げずに景気浮揚を狙う金融政策です。

2008年のリーマンショック以降、先進国で始まった量的緩和が長期化したため、量的緩和の縮小=金融引き締めと見ることもできます。

 

テーパリング

工業系の方なら、「テーパリング」と聞くと、「徐々に勾配を緩める(Tapering/徐々に減らす)」ことを想像する方も多いかと思います。

まさにその通りです。

中央銀行が実施してきた量的緩和などの金融政策を、段階的に引き締めていく手法を「テーパリング」といいます。

 

量的緩和政策で景気が回復すると、インフレが過剰となるため、国債など資産の買い入れ額を徐々に縮小しながら過剰なインフレを抑制し正常化を目指します。

 

なぜテーパリングが注目される?

テーパリングが注目される理由は、資産価格が大きく変動する可能性があるからと言われています。

資産価格が変動する材料

テーパリングによって起こることとして、経済活動の抑制と株式市場からの資金流出が考えられます。

 

テーパリングによって企業や個人に融資する際に金利を引き上げると、融資を受ける側は新規事業や設備投資などに消極的になり、経済活動が抑制される。その結果、企業価値を反映する株価が下がります。

また、金利が上がると値下がりリスクのある株式よりも債券の魅力が増し、投資家の関心が株式から債券へ流出する傾向がある。株式は売却されると、株価が下落します。。

 

これらの理由から、テーパリングが実行されると、株価下落が予想されるため、投資家は

短期目線での株式から債券へのシフト、もしくは

長期目線での株式の買い増し

の判断材料するために「テーパリング」に注目をしています。

 

米国コロナ対策で巨額の財政出動

アメリカはこれまでに新型コロナウィルス対策に、合計で6兆ドル弱の財政出動を可決しています。

[出典:日本経済新聞]

インフレも過熱しており、21/5には前年同月に比べて物価上昇率が5%に達しており、これを抑制するためのテーパリングがいつ起こるのか。

実行されれば、巨額の財政出動に支えられた株式市場の下落がどれほどのものになるのか。。30年前の日本のバブル崩壊を超えるとの憶測も流れていますね。

 

テーパリングは気にする必要なし?

投資スタイルによっては考慮が必要。

ヨスケは、米国インデックスファンドへのドルコスト平均法を用いた長期投資をしています。これは短期的な急騰・暴落はあれど、米国のインデックスが長期的に右肩上がりとなることが前提の投資スタイルです。

米国のテーパリングによって、株価が短期的に暴落したとして、15年以上の長期投資への影響は少ないと考えても良いかもしれません。

逆に、短期投資の場合はテーパリングによる株価暴落は痛手となるため、事前に債券への移行、もしくはキャッシュポジションへの移行を検討する必要があります。

わかっていても、株価暴落はメンタルにくる

株価の暴落時に、最も気を付けなければならないのは、「狼狽売り」です。

暴落を目の当たりにしたときには、人間だれしも焦りや不安にさいなまれ、このままで本当に良いのか?と揺らいでしまいます。

長期を前提とした投資スタイルの場合、あまり毎日のように株価の上下をチェックするようなことはせず、急騰も暴落も「目に入れない」ようにするのも良いかもしれませんね。

ヨスケは、急騰・暴落は気にせず、長期の積立投信は継続した上で、暴落があればスポット買いの検討をするスタイルです。

 

米国インデックス投資の継続は別問題

ただ、今後の米国の経済成長の右肩上がりが継続していくかどうかは別問題です。インデックス投資を継続するかどうかはこれまでの米国経済成長が継続するかどうかを考慮した上で判断する必要があります。

こについては別の記事でまとめをしていますので、良ければご覧ください。

 

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